注文住宅にしようかって考えると、値引きや価格交渉のお話ってやっぱり気になる部分かと思うんですけど。価格交渉しといてなんですけど、こんなに落ちるものなのーーーーー!?って驚き&微妙に複雑な気持ちだったりします(^^;)私達は素人ですし、家建てるのもはじめてですし、なんか時間かけて掘り下げていった&最後はお願い!したことで結果的に安くなったという感じでしたが(夫婦ともに交渉力はそれほどないですし、初期見積もりが高かったのかもしれない)。
ほんとにケースバイケースなんだと思いますが、最終見積もりは提示額の10%減でした、というお話。最終契約するまでに私もたくさんのブログを読ませてもらったので、どなたかの参考になればと、書き残しておこうかなと思います。
我が家の比較検討と大まかな価格交渉の流れと結果
まず、ハウスメーカーさんとは3社お会いして、そこからの情報提供ややりとりにおける営業さんとの相性を見つつ、プランと見積もりを作ってもらったのは2社。
おうちづくりブログでよく見かけた「タウンライフ家づくり」でも請求してみたのですが、いい資料は手に入らず(候補地と予算と資金計画と間取り希望までかなり事細かに書いて請求したものの送ってくれたのはどの会社も会社案内とかモデルケースだけで、ぜんぜん使えないサービスだったなぁというのが個人的な感想です)。結果的に、タウンライフ家づくりで間取りと見積もり請求した会社さんにお会いすることはありませんでした。
というわけで、実際は2社のプランと、それに加えて「ここならいいな」と思っていた建売物件を1つ加えて3つで比較検討する、というのが我が家の進め方でした。
その結果、土地+建物+諸経費の総額で、最初の見積もりから下がったのはだいたい10%くらい。正確には、土地から2.8%、建物から6.1%、仲介手数料から1.1%くらい…という感じでしょうか。
具体的な流れはこんな感じだった:見積もり比較まで
まず第一候補の土地を決める。メーカーと建売を絞りこむ
まずはハウスメーカーさん3社と面談をしながら土地探しを進めました。私達は土地がなかったので、基本的には土地探しからサポートしてくれるハウスメーカーさん3社と面談。並行して、自分たちでも地元の不動産屋さんを回ったりぐるぐる自転車で走ったりしつつ土地探しを継続。
ある程度土地の目星がついてきたころには、検討するハウスメーカーさんは2つに絞れていた感じです。
A社にプランと見積もりを出してもらう
検討した土地はいくつかあったり、未公開物件をすすめてもらったり、いろいろあるにはあったのですが、最終的には最初の方から候補に挙がっていた、今住んでいるところからも近い物件が候補として残ることに。
で、そこにしよう!と即断には至らなかったのですが、いったんそこを候補地としてプランを立ててみるのはどうですか?と言っていただいて、まずA社さんにプランをお願いすることに。希望の間取りや入れたい設備などを整理して依頼しました。
そして、本来であれば「土地探しをしてもらったメーカー」に施工もお願いするのが暗黙の了解ではあるらしいのですが、その土地は同じタイミングで2社さんから提案してもらった土地ですし、2社にプランをお願いして比較することに。
これは、比較したいので他社さんにもお願いしますね、というのは一声かけておきました。
続いてB社にプランと見積もりを出してもらう
A社と比較することが目的なので、B社さんにもなるべく同じ条件でプラン作成と見積もり作成をお願いしました。予算や条件、入れて欲しいものなどまったく同じように両社にお願いしたのですが、出てきたプランは結構違ったのが面白いところだったかも。
家づくりはほんと千差万別なのだなぁと思いました。
それを見ると、比較検討するべくあいみつ取ってみて良かったなと思います。できるなら3社以上から取り寄せた方がいいんでしょうね。私達は建売もあわせて比較していたので、なかなか面談や見学、打ち合わせと時間を割くのに限界があって2社に留まった、という感じです。
建売見学は随時やっていく
注文住宅にこだわっていたわけではないので、並行して新築分譲についても見て行きました。といっても、やっぱり建物の満足度としては注文住宅の方が勝るので、建売に関しては駅チカだったり立地が良い場所に限って見ることに。
(立地をアドバンテージとして考えられるように)
私達の候補エリアでは、空き土地って、あまり便利な場所には見つからなかったのですが(きっといい場所はすぐに建売業者さんとかが買っちゃうのかも)まぁ立地を追求するなら建売もありかも…って思いつつ。
条件など整理し、しっかり比較検討する
そして両方のプランと見積もりが揃ったのですが、おそらく注文住宅で家を建てる人の多くが思うであろう「見積もりの書式、各社で統一してほしい」問題を感じました(^^;)
明細も金額も違うからわからないよーーと。。。
なので、全部Excelに落とし、足りない項目や分からない言葉は質問して整理。
同時に標準仕様も同じようにExcelに書き出して整理。
けっこう、この標準仕様の差と金額差をフラットに比較するのが難しい作業だなと思いました。それでも、そのやりとりの中で営業さんの知識や私達との相性はある程度わかってきたので、最終的にハウスメーカーを決める手助けになったかと思います。
そうしていったんフラットに比較できる状態で見積もりを整理しきって夫婦会議。
具体的な流れ:価格交渉。
金額設定
まずはプランを夫婦ともに確認して、この金額になったら決める、というのは夫婦である程度決めました。そこを真ん中に置いて希望金額(決められる金額より若干下)と上限金額(決められる金額より若干上)をそれぞれのハウスメーカーさんの営業さんに伝えました。初期見積もりは上限金額からすら結構な隔たりがあったのですが、希望は希望ですし上限は上限なので、これで全然叶わないならはっきり言ってもらえると逆に助かります!そうしたら建売を検討しますので!という形で伝えました。
目安としては、同じあたりの立地でいいなと思える建売の総額からプラス200万円が上限。
まぁ難しいところもあるのかもですが、よほど荒唐無稽な金額設定で無い限り、無理なら無理で「じゃあ土地を変えましょう」なり「このレベルの設備は無理なのでこのくらいで」みたいな提案はあるかなと思ったんです。
(値引きが難しいなら難しいなりの代案を出してくれそうな営業さんだな、という2社にお願いしたので)
ここまでで、まずは2社、上限金額には収まる額にしてもらえました。
細かいところまで比較検討しつつ面談を重ねる
上限までには収まったものの、まだ希望金額を目指して値引き交渉です。
具体的に引いてもらえるポイントを聞きつつ、A社とB社の比較をしていきました。もちろん他社動向ってどちらも気にされるので、聞かれた内容には差し支えない範囲で答えながら、という感じで。
同時に、私達からは標準仕様がどうか、それぞれの見積もりの明細の詳細を聞きながら間取りプランも何度からやりとりさせてもらいながら内容を詰めました。
それで最終的に、これならOKかなとなったところで、「最後の一押しが欲しいので、ラストにこの金額に収めてくれたらB社さんに決めます」という一言で決めました。
結果的に決めたB社は、見積もりでいえばA社よりは少し高かったのですが、標準仕様のグレードがA社より良く、保証体制もしっかりしていました。ただ価格差はあったので、最後に背中を押してもらえたら決められる、サービスありませんか?を聞いてみた、というところです。
ちなみにこれは、B社が「最終の希望額では難しい」という返答であればA社にしよう、とあらかじめ決めていました。どちらで建ててもいい、と思える2社と商談させてもらったことはただ幸運だったなと思います。
満足のいく結果になったのは
本当に悩む2社+建売での検討になったこと
これはたまたま良かったという点ですが、A社・B社・建売、どれも、どこになってもいい、と思えていたところ。やはり相手もプロなので、さすがに「値引きのための当て馬」みたいなことをしてしまうとそれはそれで伝わってしまうんじゃないでしょうか。
結果的に、「ほんとにどっちでもいい2社」で検討することによって、素人の私達も本当に差別化ポイントを探しましたし、勉強しました。標準仕様で選べる外壁の材質の違い、断熱材の素材や厚さの違い、キッチンや浴室のグレードの違い、自社施工か否か、年間の施工棟数はどれくらい違うか、神奈川ではどうなのか。
もちろんその中には「あんまり気にしなくていいっか」ってなったものもありますし、そんなとこ気にします??みたいな顔されたこともあるんですけどね(^^;)
でも、たぶん、最終的には、ただ値引きしてくださいというのではなくて、「このお値段ならこっちだ!」「しかしこのお値段ならこっちだ」とA社とB社をいったりきたりしたことで下げてもらえた感じだったかも。
限界まで値引きをしようとは思わなかった
価格についてはシビアなところなので私自身は納得いくまで検討したことはしたのですが、ある程度のところで決めました。正直なところ、ほんとに交渉しようと思うなら、上手い人ならもっと下がるんだろうな、とは思うかも。
ただ注文住宅ですし、建てるのは契約後。それこそ自分も遠慮なくお付き合いしたい、相手に気持ち良くお付き合いしてほしい、というところももちろんあるので。個人的には、納得のできるところまで来たら決める、でいいんじゃないかと思います。
ちなみに、最終的には希望の金額まで落ちました。こんなに下がるものなんだなぁと思ったのが正直なところ(^^;)
というわけで、我が家のハウスメーカー選びと値引き交渉について最初から最後まで。なんかすんごく時間はかかりましたが、それはそれとして、満足のいくハウスメーカー選びができたのかな、と現段階では。
建ててみて「やっぱり満足!」って思えているといいなあ。