不動産を「この価格で買いたい」っていう形で申し込みを入れることを「指値(さしね)」というらしい。おうち計画するまで指値なんて言葉知らなかったのですが!今回、予算と格闘しつつのおうち計画なので、最終的に我が家はこの「指値」をしてみて、希望金額で通ったので契約に進むことになりました…というお話。
我が家の土地探しについて
我が家の土地探しは、決まるまでにけっこう迷いまして。というのも、私達が探しているのは東横線沿線なのですが、うちがこのエリアで考えるのって高望みなのかなぁ~…という感じの高価格帯でして。。。
(心が折れては戻り折れては戻り、みたいなかんじ)
どちらかというとエリア優先なので、建てるのはローコストメーカーでいい!とは思っていたものの、だからといっておうちに全くお金かけられないのはすごく悲しい…
なので、我が家なりの黄金バランスを探して、エリアをちょっと調整してみたり、ハザードマップの微妙さを受け入れたり、第一種住居専用地域という縛りを外してみたらどうか考えたり、いろいろいろいろ悩んでいたわけです。
で、ここだ!って思った土地が先に契約されてしまったりとか(涙)、心ときめく建売に出会えたけど夫婦間合意には至らなかったりとか(笑) いろいろあったのですが~
候補として残ったのが契約予定の土地。それでもちょっと予算オーバー。そこで知ったのが「指値」のことでした。
指値って?簡単に言うと値引き交渉
簡単にいえば、値引き交渉のもっと重いバージョン。私たちが土地にやってみたように、中古マンションとかでもされるようです。
指値とは
「この価格ならこの土地を買います」っていう形で申し込みを入れることを言うそうです。売値より高くても低くてもいいそうですが、まぁ高値で入れることは基本はなく、不動産に関しては限りなく「値引き交渉」とニアリーイコールの意味合いのようです。
ただ、単なる値引き交渉というよりは「指値が通ったらそのまま買わなきゃいけない」性質のようで。一般的な値引きのように気軽に聞いてみられるものでもない、とのことでした。
指値のデメリットとは
家を建てるとき、少しでも安くできたらというのは誰しも思うこと。
なので、ダメ元で指値してみたらいいんじゃない?って思うかもしれませんが、指値にもデメリットはあります。土地は一点モノですし、指値している間に売値で決める人がいたら、もちろん他の人に買われてしまいます。あと、常識はずれな価格提示しちゃうと心証悪くなっちゃうとかもあるようですね。
指値できる土地とは
なので実際に「指値」できる土地っていうのは、ずっと出ている(売れ残ってるっていうと失礼かもですが)ものが現実的。基本的に人気の土地や、新着で出てきた土地なんかは指値やっている場合じゃないと思いますのでね…使えるケースは限られそうです。
というわけで、我が家の指値の流れ
どんな土地なのかじっくり考える
我が家の土地は、最初に出てから1年が経過するくらいの土地でした。
角地で、接している道路もほどよく、駅へのアクセスも許容範囲内。
相場的にはものすごく高いわけでもなかったのですが、土地のデメリットをあげるとすると
・坪数と容積率を考えると実際建てられるのが28坪くらい(一軒家にしてはちょっと小さい)
・川が近く、ハザードマップかかっている
・周辺は築年数が30年くらいのおうちが多くちょっと古めかしい
・古屋あり(ただし解体費用は向こう持ちなのでデメリットというほどでもないかな)
…という感じ。私たちにとっては許容できるけれど、すぐに売れるような土地ではないんじゃないか、誰もが欲しい土地ではなさそう…というのが率直な印象でした。
なので、指値できるのでは?と思って。
不動産屋さんと話し合って指値を入れてみる
その土地は、売り主さん側にも仲介の不動産屋さんがいる土地だったので、私達(買い手側)の不動産屋さんがまず、指値が成立する可能性がありそうかを売り主さん側の不動産屋さんに聞いてくれました。
結果は、条件によっては希望額、いけそうかもと。
ただ、希望額は売値より数百万下だったので、引き渡し期間を多めにとるとか、なんらかの妥協点は必要かもとのことでした。
まぁ予算ギリギリなもので、妥協点見つけられるならできるかぎりこちらもがんばります~とのことで、希望額でいってみることに。
連絡待ったりプランつくったり
なにぶん予算に余剰がないのでw
指値の連絡待ち・交渉の期間には、間取りプランと見積もりの精度を高めていくことをやっていました。希望額が通ればGOするつもりだったのですが、もし希望額で通らなかった場合、ここで建てられるのか?それとも諦めるべきか?ということがはっきりしていればいいかなと思ったので。
プランの精度を高め、見積もりも精査した上で、指値の成功するか否かで総額が出ると思うので、その上で契約するかどうかを決めます、ということをお伝えしていました
希望額には至らなかった
そうして待っていると(売主さん側でも親族会議されるとかで)いったん、指値で提示した希望額から50万くらい高い状態までなら下げられる、と連絡が入りました。
そこでいったんそのまま契約するかどうか検討したのですが、やっぱり、50万もすごく大事。
もう少し粘ってもらえませんかとお伝えしました。
理由としては、今コロナで不景気ですし、うちも土地にかけられる予算は限られているので…
希望額が難しければ、もう少し見積もりを精査して、そのまま進むか、この土地を諦めるか決めようと思います、と伝えました。
希望額にて通った!
それで待つこと数日、指値が通ったという連絡が!
ただし条件はあって、「解体までの猶予を少し長めに」とのこと。
それは我が家としてはOKで、希望額でいけることになったので、そのまま契約に進みます…とお伝えしました。
指値成功のコツって?まとめとして
というのが、我が家の指値の流れ。
最初のその土地での間取りと見積もりをいただいてから、1ヶ月半くらいかな?いろんなものを精査しつつ決めたという感じです。
この土地がいいかなと決めてからは1ヶ月くらいだったので、その間に買われてしまったら全部やり直しだなぁ、と思いつつ進めるのが地味にツラかった(^^;)
指値が成立するか否か、というところでは、特別な工夫は何もしていません。
ただ、
- その額で成功するかどうか不動産屋さんによく相談し、売主側さんの仲介業者さんにもコンタクトを取ってもらって情報を得る(あまりに非常識な値で入れてしまうとやっぱり心証もよくないと思うので)
- その土地に建てたいと思っていること(どんな点が気に入っているか)、ネックに思っていること(予算面以外にもこんなことが気になっているので、この額にしてほしい)はなるべく伝え、あとは不動産屋さんがうまく伝えてくれるようにお願いする
というくらい。簡単に言うと、プロである業者さんにとにかくたくさんアドバイスをもらってお願いしたという感じです(^^;)
ほんとに予算ギリギリいっぱいというわけでもなかったのですが、やっぱり念のためというか、余剰がない状態で建てるのは心配すぎますし、指値が通ったことで心のゆとりは大きく生まれたと思います。
というわけで、記録でした。
まだまだこれからだけど、いいお家を建てられますように。。。