マンションと戸建てを比較する中で、たくさん見る要素はありますが、そのうちのひとつが資産価値。一戸建てを建てると決めたものの、人生何があるかは分かりません。なので、いずれにせよ「資産価値が保ちづらい物件」を持つのは避けたいと思っていました。
我が家は横浜で、2021年の建築。その時期ならではという部分もあるかもしれませんが、考えたことをいろいろ書き残しておきたいと思います。
マンションと一戸建ての資産価値について
一般的には、資産価値の保ちやすさや売却のしやすさはマンションの方が上、と言われることが多いと思います。具体的にいうと駅チカのマンションですかね。
でも、築年数が経って30年とか経過すると、資産価値は逆転する。というのも、一戸建ては建物の資産価値の目減りは早いですが、土地の価値が残るから。
このあたりは基礎知識として知っている方も多いんじゃないでしょうか。以下のコラムなど詳しく分かりやすいと思います。
我が家も「駅チカマンション」から考えた
私たちは横浜在住で、近隣で家探しをしていました。まず検討したのは注文住宅ではなくてマンション。駅から10分程度のマンションであれば、資産価値も落ちにくくていいのでは?と思ったのです。
これは転勤の可能性がゼロではなかったから、というのも大きくて。家を持つと決めたものの、何かあって売却する可能性というのも考えたうえで家を決める必要があったのです。そうすると、どうしても売却のしやすさなど考えてマンションという選択肢になった、と、そういう感じです。
一戸建ての方がいいと思ったワケ
なのになぜ、注文住宅に落ち着いたのか。というのは、ただひたすらに「マンションの高騰が激しかったから」という理由につきます。近年、都市部の新築マンションの物件価格はとても高騰していて。。。
マンションに比べると、戸建ての値上がり幅はさほど大きくはなく。比較してみると、似た立地、似た広さで考えると新築分譲(建売)の方がマンションの部屋より安かったんです。注文住宅とマンションで同じくらいでしょうか。
ただ、物件価格だけではなく、マンションの場合は管理費、駐車場代がかかります(修繕積立金もかかりますが、これは戸建ても修繕費が必要なので)。そう考えると、注文住宅とマンションの比較でも、注文住宅の方が総コストが安かったんです。
これは地域にもよるのかもしれません。ただ、私たちが探した横浜のエリアでその時期、そんな傾向だったということです。
そして、資産価値がある程度保たれたとしても、今のマンション価格はちょっと高すぎやしないか(落ちないって保証ないし)と思って、戸建ての方が現在価格も価値の保たれ方も妥当と思えたのです。
戸建てでも資産価値が保てるように考えた
前述のとおり、売却の可能性もあると思っていた我が家。なので、戸建てでも資産価値が保てる家を、ということも考えました。その結果、実際にこうしたよというのが以下のこと。
建物はローコストで建てる
我が家の住宅購入予算のうち、諸経費なども含めた総額に占める土地代の割合は60%以上です。つまり建物代はけっこう安い。笑
これ、ある程度の総額は決めていたので、もう少し土地の安いところに候補を移して建物を住友林業にしようか、みたいな案もあったんです。でも結局そうしなかったのは、土地代の割合が高い方が売却時考えると安心だし、ローコストでも納得できる家をつくれたらそれで十分じゃない?って思ったから。
長期優良住宅にする
分かりやすく建物の価値を示せる方法として、長期優良住宅申請をしました。
アイ工務店はロー(ややミドル?)コストですが、標準で長期優良住宅の仕様、というのもハウスメーカー選びでは大きかったです。仕様は押さえられていたので、申請費を払って長期優良住宅とした…という感じです。
クセのない土地を選ぶ
けっこうこだわったのがコレかもしれません。自分たちが住むなら、旗竿地でもいいかなって感じでしたし、擁壁があったりしてもまあいいやって思ってたんですけど…
いろいろ考えた結果、クセのない真四角の土地、駅からフラット、そこそこ広い前面道路、みたいなところを選びました。「難が無い」ってそれなりに価値かなと。
まとめとして
マンションと戸建ての資産価値って、一般論はあると思うのですが、結局はエリアとか、そのときの状況によるものも大きいと思います。
我が家は、
・資産価値が保てそうなマンションが手頃な価格でなかった
・戸建てでもある程度資産として残せそうな選び方をした
というような考えで家づくりを進めました。
(私は地方出身なので、なんとなくマンションは戸建てより安いというイメージを持っていたので、まずその固定観念を外すまで時間がかかりました…!)
ということで、ただの書き留めですが、どなたかの参考になればと。